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追証の復活

2014年03月25日(火)

レバレッジ25倍の規制が始まった当初はみな、純資産が4%を切ったら強制ロスカットする仕様で臨んだはずだが、一部の業者が追証制度を復活させて以来、次々と追随する業者が出てきて、今や結構な数の追証復活業者数になっているように見える。

業者によって微妙に違うが、基本的な考え方は、

[i ]日締めのタイミング(A)で追証の判定をする。
[ii]純資産(残高+受渡前損益+評価損益)<ポジションの4%(B)だったら追証になる。
[iii]当日の午後3時まで(C)に追証額分以上の入金がないと、強制ロスカット。
[iv] もしくは、3時をまたずに、途中で純資産が2%(D)を割り込んだ時点で強制ロスカット。

というステップをたどる。

(A)について、追証判定を一日24時間のどこでやるかは業者の任意。日締めでやるのが面倒がなくていいのだろうが、その辺の時間帯の流動性と、バッチ処理等の処理の集中によるシステムリスクは気になるところ。

(B)一週間ごとに変える固定方式と、リアルタイムで4%を計算する変動方式がある

(C)本来法令上追証額分全額を入金するか、追証がかかった時の維持証拠金(4%分)からポジション決済による減額分を入金額に加算できる。もしくはポジション決済だけでも、それによって減った維持証拠金額分が追証額を満たせば追証は解除されうるが、この維持証拠金減額分を考慮しない業者もある。

(D)2%にするか、3%等4%未満から0%までの間でどこに閾値を設けるかは業者のルール。

こういう追証制度を導入すると結果的に、4%で強制ロスカットということにはならず、実質2%程度のレベルでの強制ロスカットしか発動されないことになる。これは投資家にとっていいことかどうかはケースバイケースである。むろん業者にとってもよしあしである。強制ロスカットの水準を下にすればするほど、業者にとっても投資家にとってもリスクは高まる。その分強制ロスカットをまぬかれるという心理的メリットはある。また、追証を十分追加入金できる資産を持つ人にとってはいい制度かもしれない。未収金さえ発生しなければ業者側に問題はない。さらに言えば、証券系に多い、24時間ネットバンキングサービスをしていないところだと、翌日まで待ってくれるのはありがたい。

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追証かどうかを判断するのが、一日一回であれば、それが仲値を使おうが、ビッドアスクで評価しようがどちらでも構わない。判断するときに使うビッドアスクが大きく広がっている場合、仲値のほうがストップ狩りみたいな現象が起きづらいのでそのほうがいいかもしれない。日中ザラ場ではビッドアスクでポジションの値洗いをしていても、追証判定には仲値を使うというルールにしても問題はない。そのほうがむしろ良い結果となる。

強制ロスカットは微妙である。仲値で判断するほうがビッドアスクで判断するよりも早くロスカットが発動するが、その分カットに使われるレートは仲値より少し早くなる。ただし早いからといってベターなレートになる保証もない。

株の信用取引や先物取引においても同様な方法で追証判定がおこなわれることを考えれば、共通した仕様にするとわかりやすいというメリットもある。証券の場合、引けの清算値は仲値、というか一本値である。

ややこしいのは、追証額の充当に追加の預託だけでなく、維持証拠金の減少分も含めるか含めないかという違いである。たとえば、追証がかかった時に持っていたポジションの維持証拠金額(4%相当)が、8万円であったとする。追証額が8万円であったとき、追証を解除する選択肢としては、

(1)8万円を入金する、
(2)4万円を入金して、ポジションを半分決済する(維持証拠金が8万円から4万円に減る)、
(3)ポジションを全部決済する(維持証拠金が8万円から0円になる)

の3つがある。
システムを作る側からすると(2)、(3)の仕組みは面倒である。(1)だけにするとわかりやすい。

強制ロスカットにおいては、法令上追証がかかってそれを解除するに満たなかった場合は、口座のポジションはすべて決済する、である。追証額は12万円だったが、そのうち1つだけポジションを落として、維持証拠金が4万円分だけ下がったとしても追証額が8万円だったら、たとえ判定時間に4%以上の純資産があってもロスカットは実行されなければならない。株の世界のように、追証ラインを回復する分だけポジションを落とせばいいという解釈はないものと理解している。別にそういうルールであったとしても困ることは何もないのだが、ルールとしては確かそうなっていたはずである。もし最近は変わったのであれば、教えてほしい。




Posted by 尾関高

プロフィール

尾関高

尾関高

1986年名古屋大学経済学部卒業。1988年サンダーバード経営大学院(アリゾナ州、米国)卒業。主に日短エクスコにて約9年間、インターバンクの通貨オプションブローカーを経験し、1998年からひまわり証券(旧ダイワフューチャーズ)にて日本で最初に外国為替証拠金取引をシステム開発から立ち上げ、さらに、2006年5月に、これも日本で最初にCFDを開始した。
その後米国FX業者でのニューヨーク駐在や、帰国後日本のシステム会社勤務等をへて、現在は、日本の金融システム会社勤務。そのかたわら、本業のみならず、FXや新たな金融市場にかかわるさまざまな分野においても積極的に意見具申中。
拙著に、「マージンFX」(同友館、2001年2月)と「入門外国為替証拠金取引〜取引の仕組みからトラブル防止まで〜」(同友館、2004年6月)、また訳書「CFD完全ガイド」(同友館、2010年2月、著者:デイビッドノーマン)がある。

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