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謹啓、年末にかけてのドル円相場とその周辺事情

2014年12月03日(水)

こんなタイトルで書くのはとても珍しいのですが、たまには書きます。なぜか今日はですます調でしつれいします。

さて、今日の時点で材料視されていることを考えてみましょう。

まずは、ムーディーズの格下げ。ワンノッチよりも「安定的」という言葉のほうが大事らしく、わりとそこが強調されています。格付けするほうも結構慎重だなと思わせるそぶりですな。その中で、消費税の延期=財政再建ができない、という論法もどうかと思うのですけれど(消費税率上げる=税収増えるが当たり前みたいに言っているけど)。かつて消費税増税して税収が上がった歴史がないにも関わらず、どこも常に苦しくなると税率を上げますよね。まるで左の()書きのような史実などなかったかのように。結果税収が上がらず、苦しみは続くわけです。その苦しみから解放されるのは、常に経済が上向いた時だけです。GDPの成長率が上がりだすと税収は増え始めるのは当たり前。バブル期の日本の歳入は80兆円だったと思うのですが、軽くそれぐらいいっていた。金利も6〜8%でしたけど(そういいうときに税金をばらまく法律や行政慣習を作るから今こういうことになる)。それまでに税率を上げておくと、その増収速度はその分加速します。税率をいじることによる結果としての税収は常に、GDP成長率(%)x税率(%)で決まるという数式モデルが正しければ、右項ばかりを高めても無駄でござる。それは安倍さんもわかっているでござる。だからこそ第3の矢はどうなったという話なのでしょうが、それが下々には見えてこないのです。税率を上げるのは簡単です。GDP%を上げるのは至難の業です。(難しい)x(簡単)ということで、まずは簡単なことから先にやる、というんですね。今回の延期決定により、逆に1年半後の10%への増税は例外なしの待ったなしです。確実に1年半後には可処分所得は下がります。その時に2%以上の可処分所得上昇がない限り。いいですか、給与じゃないです、“可処分所得”ですよ。

そういうわけで、何もできず、むしろ何もしないで(別に定数是正のことだけを言っているわけではありませんが)選挙に没頭する年末となりました。そのため政治は停滞しております(そもそもこの半年何か進んだかな、、、あ、そうそう内閣が変わりましたね)。政策も停滞しますわな。あとは冷ややかに選挙選を見下ろしながら、粛々と職務をこなす霞が関の方々の努力と英知にすがるよりほかないのです、一平凡な国民としては。日本は所詮官僚社会であることは民主党与党時代に思い知らされております。決して霞が関に盾をつくような考えはないし、あっても空回りしかしないことはよくわかっております。この国を良くするも悪くするも官僚次第でございます。問われるのは個々の、彼ら自身にその自覚があるかないかだけです。「俺はあるよ」と胸を張れる官僚のあなた、讃美いたします。その調子で年末、体を壊さぬように、頑張ってください。官吏としての矜持を期待します。

120円を目前に、12月1日はワンタッチ。すわ、120円突破かと興奮したトレーダーもいたことでしょう。がんばれドル円、と言いたいところですが、やはりそろそろ調整してもいいんじゃないかと思わずにはいられません。いや、したほうがいいでしょう。急激な円安も困ったもんです。海外旅行は行きづらく、輸入物価は上がりまくり、今やアイフォンも1万円以上ズドンの値上げです。ブランド好きなお姉さま方はさぞ年末きついことでしょう。あとは彼氏のクリスマスプレゼントに円安プレミアムを乗っけてくれるよう頼むか脅すしかございません。

相場も新たな材料が出ればどっちに触れるかわりゃしない所詮水物ですが、基本線としては、そろそろ調整してもいいんじゃねェ⤴?と思っている次第です。

ファンド系はすでに決算モードでポジションをとる時期じゃないわけです。今年の成績はあまりぱっとしないイメージですが、それでもそこそこリッチな収入を得た輩は、今頃サンクスギビングの余韻に浸りながら、家の庭の木々にクリスマスの電飾飾りに余念がない(多くの場合恐妻にケツをたたかれて重い腰を動かしているのですが)と思われます。サンクスギビングが終わるとアメリカはクリスマスムード一色になります。ロックフェラーセンターの今年の木はどこどこ州からやってきましたぁ、というニュースを見ると、ああ年末だ、と思ったものです。もうすでに今年を振り返る時期に来ているのですね。早いものです。

日本の年末も同様ですが、今年はそれに選挙が追い打ちをかけてきました。このタイミングで、原則マーケットを動かしたいというプレイヤーはいないと思うのが普通です。
ここで“動かしたい”と言いましたが、市場には、相場を“動かす”連中と、“動きについていく”連中がいるのはご存じのとおりです。大半は後者です。私も後者で、ほぼ蟻より小さく微生物レベルです。たとえば日銀などの政府介入は前者西の横綱とすれば、東のそれはソロスや、LTCMのような巨大なヘッジファンド(もういないけど)だったでしょうか。今や西の横綱しかいないかなという感じもします。逆に、西のアメリカ、東の中国という感じしか見えてきません。

外部環境的に相場を揺らすのが、先日の119円を演出した、オペックの原油減産しない発言でしょうね。シェールガスの台頭のおかげで原油は値下がりしだしました。休日車でお出かけが大好きなパパさんたちには朗報です。原油価格が下がる⇒米国景気にプラス⇒ドル買い、と昨日のテレビのニュースは解説していました。私にしてみれば、原油相場に投入されていた資金がドルに還流しただけという見方もあると思っています。どっちでもいいですけど、この説明だと原油価格下落はアメリカ経済にしか貢献しないかのような印象を受けちゃうから、若い、相場を勉強する人には誤解を招くよね。まあ、一番消費している国という意味としては間違っちゃいないんだろうけど。エネルギー消費という意味では中国のほうが上だと思うのですが、ここはまだまだ石炭、木炭で頑張っている比率が高く、原油一辺倒ではないに違いないという印象はあります。でないとPM2.5に苦しむはずがないって思うのです。

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調整するとしたらどのレンジで、となりますが、何せ7年ぶりの相場水準なのでとっかかりがないんですよね。チャートみても、左の方に同じレベルに線がないでしょう。週足にすると出てきますけど。

7年前に作ったポジションをいまだに大量にもっているのはせいぜい日銀ぐらいですよね。そうなると、あとはチャートだけを頼りに考えるしかないわけです。そう、テクニカルです。ミクロ的うんちくの塊の世界です。矛盾の世界です。私はチャート分析にあまりうんちく(造詣)はありません。基本移動平均とボリンンジャーさえあれば満足な素人なので、たいしたことは語れません。が、それなりにあえて、はずかしながら、申し上げれば!ベースでお読みください。

週足でボリンジャーを適当にあてててみれば、現在の119円はシグマ2にあたっており(あえて設定期間は申しません)、その反対側は97.80です。上った山から谷底を見るとそれは97.80なのであります。何を言っているかといいますと、同じだけの力が逆方向に働けば97.80になっていただろうというイメージの問題です。同じことを日足でやると、これも上は119.60で、その反対が114.00になります。まあこれがいい感じかなと思います。つまり、今現在ドルロングでこれから年末にかけてもロングを維持するつもりの粘り腰プレイヤーさんであれば、一応念頭に置くべき逆サイドへのリスク警戒としては114円あたりを見ておけば十分かなということです。何か、市場に新たなセンセイションが起きて大きく動くときは、上に行くなら121.00まで、下に行くなら112.70ぐらいまで。そこまで想定してポジションは張れないけど。

ここで、気にしてほしいのは、日足でこういうことを考える時は、この情報自体日々更新されるとうこと。つまり今日語る年末の予想は、明日語る年末の予想で上書きされるということです。年末相場予測の今日の話を聞いて、年末まで何も聞かないというのは間違いです。車同様、メンテフリーの乗り物や道具は存在しないのと同じで、情報も常にメンテが必要なのです。そういう意味で、先月あいつの予想は外れたなとか揶揄するのは間違いです。その予想した人のその後の予測修正をフォローしないといけません。その予想者がそういう更新をしていないなら、逆にそういう予想者のことばを聞く価値があまりないと思います。そういう意味で私の今日の相場の話は読む価値はありませんし、間違っても依存する根拠はありません。あくまでも“ざれごと”としてお読みください。タイトルにつられて読んで、がっかりした方へ、期待外れでごめんなさい。

※本文執筆は12月2日です。

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Posted by 尾関高

プロフィール

尾関高

尾関高

1986年名古屋大学経済学部卒業。1988年サンダーバード経営大学院(アリゾナ州、米国)卒業。主に日短エクスコにて約9年間、インターバンクの通貨オプションブローカーを経験し、1998年からひまわり証券(旧ダイワフューチャーズ)にて日本で最初に外国為替証拠金取引をシステム開発から立ち上げ、さらに、2006年5月に、これも日本で最初にCFDを開始した。
その後米国FX業者でのニューヨーク駐在や、帰国後日本のシステム会社勤務等をへて、現在は、日本の金融システム会社勤務。そのかたわら、本業のみならず、FXや新たな金融市場にかかわるさまざまな分野においても積極的に意見具申中。
拙著に、「マージンFX」(同友館、2001年2月)と「入門外国為替証拠金取引〜取引の仕組みからトラブル防止まで〜」(同友館、2004年6月)、また訳書「CFD完全ガイド」(同友館、2010年2月、著者:デイビッドノーマン)がある。

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