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FXビジネスをPPMで見立ててみた

2011年10月24日(月)

昨年のレバレッジ規制後、FXビジネスの多様化が進み、バイナリーオプションやシステムトレードといったサービスの拡充が各社で行われている。今回はFXビジネス全体をPPMで見立ててみた。

■PPMとは

 PPMとは、プロダクトポートフォリオマネジメントのことで、市場成長率と自社の製品やサービスの市場占有率との関係を「問題児」、「花形」、「負け犬」、「金のなる木」の4つに分類して表し、企業戦略を立てる手法である。

ちょっと違った趣旨となるが、これをFXビジネスに当てはめてみると次のように分類することができた。

画像(560x320)

ここで言う成長率と占有率は「収益」を示している。昨今の事情(レバレッジ規制や低スプレッド化等)を考慮すると、各プロダクトはこのようになると思う(あくまでも個人的な見解ではあるが)

■ASP(SaaS)型のFXビジネスは「負け犬」となってしまっている

 さて、いきなりだがFXビジネスにおいてはASP(SaaS)型の場合、「負け犬」に分類される。PPMにおける負け犬とは、成長率も低く、占有率も低い残念なプロダクト群であることを示している。何故ASPが総じてそうなのかは収益率が低いからに他ならない。トランザクションが多ければ多いほど収益に関係なくコストだけが増大するため、そうした状況では他社との競争に勝ち抜けない(あるいは生き残れない)からである。まず、FX会社で撤退するところが出てくるとしたら、ASP中心のところからと思ってもいいだろう。

■バイナリーオプションとシステムトレードは「問題児」

 バイナリーオプションとシステムトレードは「問題児」という位置付けとなった。PPMにおける問題児とは、プロダクトとして成長はしているものの、占有率は低く、更なる投資を必要としており、費用がかかる。それでいてあまり収益を生まない困ったプロダクトを示している。これは自社で内製化した場合に限られ、バックボーンが他社任せだと、いくら追加投資しても「花形」に育つことなく、「負け犬」になる恐れもある。今後はこの分野への参入・競争が激化すると思うが、自社で内製化していないところはさほど気にする必要もないだろう。

■店頭FXと取引所FXは「金のなる木」

 店頭FXと取引所FX、もちろん自社運用に限ってだが「金のなる木」という位置付けになった。PPMにおける金のなる木とは、成長率は低いが占有率が高いプロダクト群であり、自然にお金が入ってくる状態で、追加投資もさほど必要ないため、高い収益の確保が見込める。つまり、低スプレッド化を繰り返し、価格競争力を高めたシステムを保有するFX会社にとっては店頭FXと取引所FXは「金のなる木」になっていると思ってもいいだろう。私が見る限りではそうなっているFX会社は片手で数える程度しかない。言い換えれば生き残るのはその数社だけとも言える。

■FX業界に「花形」はないのか

 PPMにおける花形とは、成長率・占有率がともに高い優秀なプロダクト群であり、それらが成長している間は高い収益を確保することができるものの、成長に必要な投資も必要となることを示している。現在ではこの分野に該当するプロダクトは存在しなかった。上述のとおり、バイナリーオプションやシステムトレードにその可能性はあるものの、それは自社で内製化したものに限られており、店頭FX、取引所FX以上の専門性と先進性、ノウハウが必要となってくる。ユーザーに対してもそれなりのリテラシーは求められるので規模の拡大に関しても難しいところがあるのも事実だろう。

以上のことをFX会社のビジネスモデルに照らし合わせてみると様々なことが見えてくるのではないだろうか。FX会社においても、生産性のないキャンペーンを行うよりは、こうしたPPMやSWOT分析等を用いて、自社の正確な位置を確認し、然るべき戦略を取ったほうが良いのではないだろうか。

Posted by 葛木茂樹   パーマリンク

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プロフィール

葛木茂樹

エヴァンジェリスト&コメンテーター / 葛木茂樹

かつては証券会社や情報ベンダーに勤務していたことがあった。それらで培ったノウハウを活かし、フリーのコメンテーターとして日々を過ごしてきたが、現在では某社のエヴァンジェリスト(伝道師)として職務に励んでいるようだ。前職のこともあり、当然ながら金融業界には強い。

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