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津田穣

「オーストラリアで独自の進化を遂げる」―津田穣 氏[後編]

2013年05月30日(木)

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(中編はこちらから)

■豪ドル以外に旬の通貨をトレード

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私は、現在、投資運用会社であるJunax Capitalの財務部長として忙しくさせてもらっている。自分の通貨ファンドのポジションを持っている以外に、当社は業務の一環として輸出業もやっているので、豪ドル高の弊害の方も日々実感している。実は、そんなときは、FXを利用してヘッジしている。豪ドルが上昇すると予想したら、銀行から買わないで、FXを利用する。FXはヘッジツールとしても、とても使い勝手が良いと思う。 

また、日本の投資家さんが実際オーストラリアに投資する際の為替のお手伝いもしている。為替は、銀行で交換すれば片道3円ほどかかる手数料を、当社では50銭で行っている。当社の場合は、コストがかかってないのでできること。ご興味のある方は、こちらを参照いただきたい。また、同HPで、毎週月曜日に“シドニー発豪ドルの見通し”も掲載している。

当然のことながら日々、豪ドルの動きは、直接的に関わってくるのだが、自分がトレーディングするなら動く通貨をやる。つまりそのときの旬な通貨。豪ドルのもともとの需要はあるにしても、それとは別に、スペキュレーションはやはり動く通貨でやらないとメシの種にならないということで、ここのところずっとドル円をトレードしていた。ユーロは去年から随分動いていたし、そういった中で、豪ドルは割りとおとなしい。

ただ、先ほど述べたように、2010年ぐらいから世界の投資家、特に中央銀行の豪ドル債投資が増えて、リーマンショックを境に、豪ドルの次元が変わってしまっている。通常のときには、豪ドルに入ってきている投資マネー(ホットマネー)は、何か起こると一斉に抜けてしまうので、豪ドルはドスーンと落ちる。ただこういったときは、他のすべてのアセットの状況も悪くなっているわけで、市場が回復してくれば、また豪ドルに資産が戻ることになる。ずっと上がっていってドスーンで、またズーンと上がってまたドスーン、この繰り返しをずっとしてきているわけである。こういった豪ドル特有の性質を踏まえてそのときに狼狽しないということが肝心なのではないだろうか。

■FXで為替の本質に近づく

為替は、私のライフワーク。しかも今では、ラッキーなことに個人のFXというツールもある。私は、FXの方がよっぽど本来の為替の姿ではないかと思っている。というのは、銀行はどうしてもコンプライアンスなどに縛られてしまうからだ。私もよく、ストップロスをオーバーするなどいろいろな違反をしたけれど、今は違反しても自分のお金がなくなるだけ。もちろんリスクはあるけれど、いつでも好きなように為替ができるというこんな自由は銀行のディーラーには決してないことなのだ。本当に為替を追及しようと思うのなら、個人のトレードしかないのではないかと思っている。

もう東銀ロンドン支店で、1億ドル単位の玉を振り回していた自分と今の自分というのは、過去のこと。今はまったくの別人だ。同じ為替というものをやっていながら、こう言ってはおこがましいが、FXをやっている今の方が、自分は為替の本質に近づいているような気がする。

私は、組織ではあまりうまくいかなかった亜流な人間かもしれないが、ただ一個人として為替というものに対する情熱は、誰にも負けないと思っている。FXは組織に全然関係ないわけだから、もっと純粋にこの情熱を振り向けていきたいと考えている。

■最善を尽くし、希望を持って為替に臨む

トレードをしていて、外れだすともうやることなすことすべて駄目というような状況に陥ることもある。そのときに自分の冷静さを取り戻すために、自分なりの気分転換方法を持つというのはとても重要だ。私は、スポーツが大好きなのでゴルフとテニスと空手で自分の体をいじめて、すべてリセットするための気分転換を心がけている。

その間、トレードはスパッと止めてしまうが、毎日のデータは必ず取るようにして、例えば1週間トレードしない間でも、ここから上がるのか下がるのかというシナリオを描くようにしている。そして、1週間経ってみると、実際自分がどこまで狂っているのか、もしくはリズムが戻っているのかどうかがわかることになる。

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オーストラリアの動植物は、他の世界から切り離されて昔から独自の進化を遂げている。私は、たまたまオーストラリアに来て、18年間隔離されて、誰にも為替を相談することもなく全部自分でやって、進化したのだと思っている。そのおかげで、コアラやカンガルーのように独特の、他とは違った見方ができるようになれたのかもしれない。もう自分なりのやり方があるので、それを曲げたくはないし、異端児的かもしれないが、これからも独自の進化を遂げていきたいと思っている。

基本的には為替は、運不運に最終的に支配される部分があると思う。それはとても人生に似ている。誰でも儲かりたいと思うのだが、やはりやられてしまう。常々私が思っているのは、最悪のことを想定して最善を尽くすということ。それが私の為替に対するモットーだ、

だから、最悪に陥ってもあまり狼狽しないこと。最善を尽くすことで、希望を持ってやらないと、何も始まらないのである。


最後になるが相場の世界は本来孤独な世界であると思う。そうであるがゆえに、私はこの孤独な世界に魅入られた多くの人々に無条件の親近感を覚える。現在遠隔の地で暮らす私ではあるが、世界中いろいろな所で為替を通じて私と関わりいただいた多くの先輩、同胞諸氏との思いでは一生の宝だと思っている。

また、現在為替コメンテーターとして活躍している野村雅道さんは元東京銀行の同志であるばかりか、とてつもなく頭脳明晰なエリート振りをおくびにも出さずに私などを相手にしていただき感謝している。更には、今回取材を通じてお会いした香澄ケイトさんは、30年ほど前バーレーンでまだうら若き彼女と遭遇していることが判明したが、その奇遇に感謝したい。」


(全編終了)

*2013年04月03日の取材に基づいて記事を構成
 (取材/文:香澄ケイト)

【前編】ディーラーデビューはバーレーンで
【中編】オーストラリアのJoeになる
【後編】FXで為替の本質に近づく

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>>「The FxACE(ザ・フェイス)」インタビューラインアップへ


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