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丹羽広

アヴァトレード・ジャパン株式会社 代表取締役社長 丹羽広氏(第4回)

2009年11月23日(月)

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■フェニックス証券での7年半

2005年6月に、小林洋行傘下のフェニックス証券の社長に就任して以来、約7年半に渡って、同社におけるFX事業を伸展させるべく精一杯やってきました。しかし、2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災などをきっかけに、FX事業のほうは難しい経営環境に陥っていきました。低スプレッドのビジネスをしなかったということも、敗因の一つだったかもしれません。また、雇われ経営者として、株主から預かった巨額の資本金を増やすよりも守ることを最優先していました。親会社からせっかく大きな資本金を預けてもらい資金繰りも支援してもらっているので、資金繰りがストレスになる割には、収益性が低いビジネスで勝負に挑むという判断ができなかったのです。

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ただ、いよいよ非対称スリッページ(顧客に不利なスリッページを故意に発生させる)に対する規制が施行される可能性が出て来ていますので、スプレッド競争に参加しなかったのはやはり正解だったのだと思います。私は、今後も、自分のブログ「七転び八起き社長のFXダイアリー」で、スプレッド、日本のFX会社のビジネスモデル、儲け方、アフィリエイトのあり方などに対して、自分の考えを表現していくつもりです。

フェニックス証券のFX事業の存続が不可能ということがわかり、今後従業員を養い、株主にも適正な配当ができるような安全なビジネスが何であるか考えたときに、自分の経験や知識などから、外食産業が最も適しているのではないかという結論に達しました。FXをバサッと切り捨てて、フェニックス証券をフェニックスフードにでも改名して、外食産業を軸とした事業会社にしてみたいという夢を持ったのです。

■レストラン経営者に転身?

私をグループにスカウトしてくれた創業者相談役とも議論を重ね、監督当局にもその意向を伝えるなど根回しに努め、おおよそOKの感触をつかんだ2011年の年末から、精力的に居抜きの物件を探し始め、乃木坂の「ヴィラージュ」という素敵なイタリアンのお店に出会いました。しかし、親会社サイドでは、フェニックス証券の外食産業への業態転換よりは、会社自体を売却するか解散させるかという意見の方に傾き始めていました。

それならば、私は自分の資金でこの店を経営して、そのトラックレコードを親会社に見てもらうことにしました。2012年4月の「ヴィラージュ」オープン以降、昼間はフェニックス証券におけるFX事業の売却に奔走し、夕方から深夜にかけて、“ソムリエ”別名“呑むリエ”として、店で汗を流すというダブルワークの日々が続きました。幸いにして、「ヴィラージュ」は、初月から黒字を計上しました。その後、現在に至るまで、わずかずつではありますが、ずっと黒字を維持しています。

結局、フェニックス証券は売却よりは、会社を解散するという決定が下されました。FXのお客様は、ホワイトラベルのパートナーであったヒロセ通商さんに継承していただくことになり、2012年12月14日付けでフェニックスのFX事業は終了、2013年1月28日を持って解散となりました。

フェニックス証券をご愛顧いただいたお客様には多大なご迷惑をお掛けし、内心忸怩たるものがありましたが、私としては、レストラン事業に新たな生きがいを見出し始めていたこともあって、もう金融からは足を洗う決意を固めていました。

しかし、人生には予期せぬことが起こります。FXやバイナリー・オプションのメッカであるイスラエルの友人達が東京へ出張するたびに店を訪れてくれていました。ある日その友人の一人から 「おまえ、本当にこの後ずっとレストランだけをやるつもりなのか。せっかくそれだけの経験があるんだから、もう一度FXをやるつもりはないのか。実は、イスラエルの友人の日本法人のFX会社が社長を探していると相談されたので、冷やかしでもいいから面接を受けてくれないか」というメールが届きました。

■アヴァトレード日本法人社長へ

友人がせっかくそう言ってきてくれたのですし、私もイスラエルのFX会社というものに非常に興味を持ちました。なぜかというと、私が個人的にずっと研究していた、MT4やミラートレーダーなどの自動売買(システムトレード)で、この会社、アヴァトレード社(以下、アヴァ)は、グローバル展開をしている海外では名の知られた会社だったからなのです。急な円高になると日本人が損失を被るというような不毛な繰り返しに対して、自動売買をうまく活かせれば、FXの世界でも安定志向な資産運用ができるのではないかと考えました。FXによる資産運用、それは私がこの業界に入ったときから、ずっと自分の目標としているものです。

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面接で、FX事業を辞めようとした人間を雇っていいのかと先方に訊くと、なんと、おまえのように失敗した経験や慎重な気持ちがあったほうがいいと言われました。また、日本法人は、今すぐに、ガリバー企業を目指してはいないから、安全な戦略という価値基準で、まずはニッチでブティック(小型)的なビジネスを推進して欲しいと言ってきたのです。確かに、FXは必ずしも大きな会社が成功しているとは限りません。大きいがゆえに身動き取れなくなるということだってあるのです。そう言われて、もう一度FX会社の経営に挑戦してみたいという気持ちがムクムクと湧いて来ました。

フェニックス証券の代表清算人の仕事をしながら、何度か日本に出張してきていたアジアパシフィックのヘッドとCMOの2人からトレーニングを受け、2月1日付けで、アヴァトレード日本法人の社長になったという非常に慌しい動きでした。

■私のFX道、歩むべき道

アヴァに入社して、自動売買のソフトを作っていらっしゃる業者さんと精力的に会っている内に、彼らがどういう基準でトレードインフラを選ぶのかというと、必ずしもスプレッドが一番というわけではないということがわかりました。そして、非常にありがたいことに、早5ヶ月で、当社を評価してもらえるようになってきたのです。次のステップとしては、当然のことながら、お客様に当社の評価してもらわなくてはなりません。もちろん、シストレのみならず、裁量取引においてもがんばる所存です。

会社の収支は、そんな極端に大儲けしなくてもいいから、ちゃんと毎月毎月適度な黒字を出していく。これが、撤退などでお客様にご迷惑をかけないためにすべきことです。当社はまだ小さいですが、それゆえに、例えばこの数カ月間の出来高が半分以下になったとしてもまだ黒字が保てるように、いろいろなものを変動費化してやれるような伸縮自在な会社であるのです。

また従業員にとっても、がんばればちゃんと黒字になって会社が永続するという気持ちになるのと、他のFX会社をクビになって当社に来たけれど、ここも同じような状況で、いつまでいられるのかなというような気分で仕事をするのとでは、断然モチベーションが違います。

偶然出会ったポストですが、このイスラエルの会社は、仕事という面においても、語学という面においても、いっそう自分を鍛えるには絶好のブートキャンプでもあるようです。過去の失敗を糧に、また当社で修行を積んで、お客様に長く付き合っていただけるFXをご提供することが、やはり私の歩むべきなのだと思います。

(全編終了)

(第1回)優等生が音楽の道を志す
(第2回)音楽から経済・ビジネスの道へ
(第3回)外資系エリートが証券会社の社長へ
(第4回)私のFX道、歩むべき道

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